着物にきたえ

和妙と書いて「にきたえ」と読みます。
古来日本では、楮、藤などの樹皮を剥ぎ、内皮をとって細長く裂き、燃りをかけ糸にしたものを織って布にしました。
これを妙と言います。
和妙はその中で、細い繊維で緻密に織って、叩いて柔らかくした織物を指します。
純白で清浄なため神事にも利用されていました。
そして平安時代以降は、特に絹布を指すようになります。
和の文化に親しむ店を始めるにあたり私自身の名前の一文字が、このような日本の織物のルーツと不思議なご縁があることを知りました。
和の心をお伝えしながら、日本の伝統文化をご一緒に楽しみたいと言う私の想いを込めて和妙にきたえと名付けました。

にきたえは季節の着物を中心に、日本の和の伝統文化を皆様とご一緒に楽しむ為に、和の座を組みたいと考えております。
茶道、華道、香道、古典文学、俳句、短歌、能楽、歌舞伎、落語、作法等々・・・
あるときは外に出て、各地の風土、歴史、人々の暮らし、伝統工芸、芸能などを見て歩く旅もご用意いたします。
ここに集まった皆様が和の文化の奥深さを味わい、和の美の伝統を次世代に伝えるよすがとなれば幸いです。